梨華と結婚してそろそろ三年になろうとしている。
ボクたちには、まだ子どもはいない。
もう少し子どものいない生活を楽しもうなんて贅沢からじゃない。子供を作るには経済的余裕がないというのがその理由だ。
それに元々ボクがセックスに執着していないのも理由のひとつだ。
梨華がこんなボクと結婚してくれた理由がわからない。
ボクに一目惚れだというのだけれど。
第1章 愛妻がいない間に |
第2章 エスカレートしていく衝動 |
第3章 考えることは女装のことばかり |
第4章 際限のない衝動 |
第5章 男を求めて |
第6章 まるで娼婦のように |
第7章 いつかは訪れる破綻 |
第8章 ひとりの男のものに |
第9章 贅沢の前に愛は露と消える |
第10章 催眠術の威力 |
第11章 新たな幸せ |
第12章 辿り着いた幸せ |