分岐点に立ったとき、結果が悪いと予想されるものを選ぶ人間はいないだろう。 しかし、結果的には、その判断が誤りであったと後悔することも時にはあるだろう。 俺の場合は、良かれと思ってやったことがいつも裏目に出る。 右を選べば左、左を選べば右といった調子だ。 そんな俺にも最後には幸せがやってくると信じていた。 そして、ようやく手に入れた幸せ。 それが今、ガラガラと音を立てて崩れようとしている。