あの日、あのボタンをクリックしなければ、あるいは久美は別の道を歩いていただろう。 軽い気持ちでクリックしたとき、まるで坂道を転がり落ちる雪の塊が次第に膨らみ、加速度を増していくように久美の運命を変えていった。 ボタンを押すこと、それが久美の運命だったのかもしれない。抗えない久美の運命だったのかも・・・・。